2020-11-17 第203回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号
○岡部参考人 明確な数字は申し上げられない。というのは、なかなか難しいと思うんですね、五〇%なのか、六〇%なのか、七〇%。教科書的には、ただいまおっしゃいましたように、大体六、七割の方が免疫を持っていただければ、その病気は下火になっていくということは経験的にもあるわけです。 ただし、集団免疫というのは、多くの人に接種をするわけなので、その前提は、繰り返しますけれども、安全性に対する確保ができていないと
○岡部参考人 明確な数字は申し上げられない。というのは、なかなか難しいと思うんですね、五〇%なのか、六〇%なのか、七〇%。教科書的には、ただいまおっしゃいましたように、大体六、七割の方が免疫を持っていただければ、その病気は下火になっていくということは経験的にもあるわけです。 ただし、集団免疫というのは、多くの人に接種をするわけなので、その前提は、繰り返しますけれども、安全性に対する確保ができていないと
○岡部参考人 御質問ありがとうございます。 やはりその判断は難しいところだと思うんですけれども、基本的には、私は、三相試験は必要だというふうには思っています。 ただし、その三相試験を飛ばさなくちゃいけない条件というのは、感染者数だけではなく、重症度も十分に勘案しなくてはいけなくて、例えば、一万人の患者さんが出たとしても、その致死率が一%もいかないというような状態でしたならば、これは慎重にやる必要
○岡部参考人 おはようございます。川崎市健康安全研究所の岡部と申します。 私は、もともと小児科医なんですけれども、そこで予防接種を経験していますけれども、その後、WHOでやはり予防接種の担当をしていたり、前任が国立感染症研究所の感染症情報センターにおりましたので、そのときに各種の対策の矢面に立っていたというようなことがございます。 きょうは、予防接種法改正で、もちろん新型コロナに関連することだと
○参考人(岡部信彦君) 一番最初に病気が発生するときというのは、ここに資料もあるんですけれども、こういう三角形であるように、やはり見付かりやすい患者さんというのは重症の方から見付かると思います。 ただ、それがきちんとした調査を行っていきますと、本当に全員が重症であるのか、あるいは中等症であるのか、回復をする人がどのぐらいで、また場合によっては症状がない人がどのぐらいいるのか、だんだんだんだんそれが
○参考人(岡部信彦君) その論文もたしか出始めぐらいなので全て真実かどうか分かりませんけれども、しかし、医学が非常に急速に進歩しておりますし、最初、原因不明だった病気が、一か月足らずでウイルスが見付かり、そのウイルスに対する分析がすぐに行われるようになったということでは、ウイルスの性質であるとか、あるいはその病原性、強さ、あるいは感染力、最初に想像したよりもだんだんだんだんその裏付けを持って分かってきている
○参考人(岡部信彦君) 岡部と申します。どうぞよろしくお願いします。 見方としてはいろいろあるんですけれども、こういうカーブがよく出てくると思うんですが、そのカーブの本当に日本の場合は入口であって、大きい膨らみにはなっていない。そこがその大きい膨らみにならないように抑えるのが今の時期であろうというようなのが専門家会議の中でも一致した意見であります。ただ、それはほっておくと増えてしまうということがあるので
○参考人(岡部信彦君) 確かに、生活が良くなってきた、きれいになってきたということでは、防御力というものは少し以前に比べれば落ちている可能性はあると思うんですね。しかし、それは、ゲリラと戦っていた、議員が、頃には丈夫な人は育っているんですけれども、その周りには多くの普通の子供たちが命を落としたり、あるいはそれによる後遺症によって苦しんでいるというのがあります。そのための病気対策であるので、一方では免疫力
○参考人(岡部信彦君) 御質問ありがとうございました。 創薬というのは非常に重要な位置を占めていると思うんですけれども、感染症の分野でいえば、例えば抗菌薬、以前抗生物質と言われたもの、それから予防であるワクチン、これかつては我が国も相当なものを世の中に送り出して、海外にも使用されております。ワクチンもワクチン後進国なんと言われる言葉もあるぐらいなんですが、しかし、水ぼうそうのワクチンとか、BCGのいい
○参考人(岡部信彦君) どうぞよろしくお願いいたします。本日は、このような機会をつくっていただきましてありがとうございました。 私は、元々は、本来は小児科医なんですけれども、途中からWHOの西太平洋地域で感染症対策、あるいは今いる川崎市の健康安全研究所の前には国立感染症研究所の感染症情報センターというところにおりまして、国内の感染症対策、あるいは当時、鳥インフルエンザとかSARSとか、当時既にエボラ
○参考人(岡部信彦君) ありがとうございます。岡部ですけれども。 ないものに対する準備というのは、なかなかそのイメージも膨らみにくいし、難しいとは思うんですけれども、しかし、感染症としてかなり共通の部分があるので、そういったような部分を、一つは、専門家としての医師集団は知識として共有する機会をつくらなくちゃいけないだろうと思いますし、その機会を積極的に利用していかなくちゃいけないと思うんですけれども
○参考人(岡部信彦君) 岡部です。ありがとうございます。 水際作戦で全てがストップできるというような考え方に基づけば非常に無駄が多いし、例えばサーモグラフィーのようなもので今までSARSが分かったとか、あるいは新型インフルエンザの発生が阻止できているという例は極めて少ないわけであります。しかし、ああいったようなものの設置によって、一つは一般の方への啓発といったようなこと、あるいは、私は、抑止効果が
○参考人(岡部信彦君) おはようございます。川崎市の健康安全研究所、岡部と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 本日はお招きをいただいてありがとうございました。私は、感染症法ができたときから前任地の感染症研究所におりましたので、それに関わっていたというようなことでお招きをいただいたんじゃないかというふうに思います。 感染症法に関する法律が、今回、この後、加藤先生なんかからもお話があるように
○参考人(岡部信彦君) 岡部です。お答えをいたします。 いずれも、薬もワクチンも一〇〇%の効果を期待するというのは、また、医学の世界でなかなかあり得ないことでありますけれども、いずれも効果としては私は期待できるものであるというふうに思います。特に、抗インフルエンザ薬、今タミフルという名前が出ましたけれども、類似の薬でリレンザというものもあります。これは幸いに、ウイルスが出て初めて分かったことでありますけれども
○参考人(岡部信彦君) 国立感染症研究所の岡部です。 新型インフルエンザ対策行動計画というのは、一番当初は、私たちが考えていましたのは、私、新型インフルエンザ対策行動計画や何かをディスカッションしたときの専門家会議の議長をやっておりました。そのとき、その専門家会議の中で検討したことの大きな骨子は、これは新型インフルエンザが出たときの対策ではなくて、パンデミック、つまりいろいろな形のインフルエンザが
○岡部参考人 御質問ありがとうございます。 先ほど、新しいワクチンの治験に参加するかしないかというような問題が出ましたけれども、私は、この新型インフルエンザ対策委員会の座長を務めさせていただいたのですが、そのときの優先順位としては、研究者の我々も入れるべきではないかということを申し上げました。それは、我々もそういうような場合には治験に参加する可能性があるということを入れてほしいといったような意味であります
○岡部参考人 どうも御質問ありがとうございます。 まず最初の、二五%感染するというのがびっくりする数字だというふうにおっしゃったわけですけれども、私たちのサーベイランスデータでは、通常のインフルエンザの患者さんが一〇%から一五%ぐらいは常時感染をしているというふうになります。つまり、一千数百万人の患者さんが毎年、流行の上下によって違うわけですけれども、出ているということは、仮にその患者さんが二倍になるとするとたちまちや
○岡部参考人 ありがとうございます。お招きをいただきました国立感染症研究所感染症情報センターの岡部と申します。 感染症情報センターというところは、いろいろな感染症に関する情報を、国内でありますと臨床の先生あるいは保健所等々からいただいて、それをまとめるというような役割であると同時に、発信するという役割も持っております。もちろん、ほかの、国外の情報ということも得ながら、それをできるだけまとめて、これも
○岡部参考人 お答え申し上げます。 現在でも、情報の公表というのは、もちろん個人情報は十分に注意するわけですけれども、感染症のサーベイランスの中でいただいたものについては、きちんと定期的に情報提供をしております。 それができるようになったのは、平成十一年の感染症法が規定されて、サーベイランスというものが法律的に行われるというようなところからでき上がっているというふうには考えております。 しかし
○岡部参考人 お答えいたします。 法律的な規制ではないんですけれども、例えば、感染症研究所の中では、取り扱い基準あるいはバイオセーフティーに関する規定を設けています。それについて、例えば、新入職員に対する研修、あるいはそれを受けないと実験室には立ち入れないというような規定等々もございます。それから、学会レベルでは、例えば日本細菌学会というようなところでも、病原体の取り扱いに関する規定をそれぞれ自主的
○岡部参考人 おはようございます。国立感染症研究所の岡部と申します。 いろいろなところで話す機会は多いんですけれども、こういうところで話すのは初めてなので、ちょっととちったりするかもしれませんけれども、どうぞお許しください。 お手元に参考資料として「感染症法改正審査」というのが書いてございますので、これをもとに御説明をしたいと思います。と申しましても、法律全体の説明は恐らく厚生労働省の方からなされていると